新米訪問看護師のつぶやき

初めまして。昨年10月より、ももの木訪問看護リハビリステーションに入職した看護師の赤崎です。
早いもので、私が訪問看護師デビューをして4か月がたちました。今までは、病院勤務しかしたことがなく、ただ同行訪問という機会を頂くことができていたので、訪問看護のすばらしさは実感していました。

訪問看護をしてみたい・・・そう思いつつ、持病の胸腰椎側弯と変性すべり症(骨が大きくずれると歩けなくなるので、病院ではおむつ交換や移動介助を免除してもらっていました・・・)に加え、左ひざを骨折してしゃがむこともままならない弱っちい体では、訪問看護は無理だろうと半分あきらめ、たまたま見つけた、ももの木のホームページをのぞいては、ハローワークで仕事を探す日々でした。でも、どうしても気になって、「訪問看護の体験できます」の言葉を頼りに、ももの木の扉をたたきました。体の不安、極度の方向音痴、偏った知識・・・訪問看護に入るにはあまりに不安な状況をすべてぶちまけましたが、すべて受け止めていただき、管理者の聖母の微笑みにノックダウンされ、体験のはずが気づけば入職していました。

入ってみるとやはり、家だからできることの大きさを実感し楽しくもあり、病院とは違い家だからできないことに悩み、日々考えさせられながら、利用者さまの笑顔に支えられながら、4か月がむしゃらにやってきました。恐れた通り、ナビを使っても迷子になる私を母のように心配して所在確認の電話をいれてくれる管理者に助けてもらいながら、新米訪問看護師の道をまっしぐらに走っています。

入職の際のあいさつ回りである方に助言をいただきました。「病院の看護師はどうしても上の立場でものを言いがち。利用者様の気持ちを第一にして言葉遣いに注意しなさい」と。まさにその通り。病院では当たり前にしてきた「指導」。もちろん、病院でも「丁寧に患者様の立場に立って」を心がけてきたつもりです。でも、いつも受け入れのよい患者様でした。それは、患者さまが、やはり病院という環境の中で、看護師を立ててくれていたこと、合わせてくれていたことに気づきました。利用者様の生活環境の中に入り、毎日を安寧に過ごすために、一緒に考えていく。もちろん、利用者様自身が変わっていただかなければいけないこと、気を付けていただけなければならないことはあります。それを、いかに利用者様の生活の中に取り入れていただくか試行錯誤します。押して引いて・・・。

でも、はじめはかたくなな利用者様が、提案を少し受け入れてくださり、変化が見えてきたとき、とても喜びを感じました。まだまだ、勉強不足を実感する日々ですが、少しでも利用者様が安心して暮らせる毎日に寄り添えるよう、頑張っていきたいと思っています。